田中和子の区議会レポート

 
ドイツ訪問記
文京区の姉妹都市
カイザースラウテルン市を訪問しました (5月14日~20日)

カイザースラウテルン市と文京区が姉妹都市提携を交わしたのは1988年3月、来年は30周年を迎えます。
これを記念し「姉妹都市交流30周年記念事業」として、公式訪問団5名(区長、区議会議長、総務区民委員長、区職員2名)と区民訪問団21名(私は区民訪問団で私費参加)がカイザースラウテルン市を訪問しました。
カイザースラウテルン市はフランクフルトから南西に100kmに位置し、面積139km2(文京区の12倍)人口はおよそ10万人(文京区の半分)、1152年に皇帝フリードリッヒ1世により建設が始まった皇帝居城跡とプファルツ侯ヨハン・カシミールが1571年から建設を始めたルネサンス様式の城の一部が残っており、過去の歴史を垣間見ることができます。

市の紋章の大きな魚は15世紀に体長6メートルの巨大魚が捕獲され、その魚に「13世紀に皇帝が放流した」という首輪が付いていたという伝説がからきています。
歴史を大切にし、現代の都市と調和した街並み、温かい人たちとの出会い、周辺都市の視察も含め、歴史と緑を標榜する文京区にとって学ぶことが多い訪問でした。

◆最初の公式歓迎会はカシミール城のホールで行われました。
①歓迎の言葉を述べるヴァイヒェル市長 ②お礼を述べる成沢区長


◆訪問団の大きな目的の1つは、カイザースラウテルンにある難民の若者のための施設である「ガラップミューレ」(写真③)に、区民の皆様から寄せられた寄付250万円を届けることでした。祖国から逃れてきた若者が、休養し、ドイツ社会にゆっくりとなじむための空間です。ドイツ語やドイツでの生活習慣を身につけ、職業訓練を受けひとり立ちを目指します。中には大学に進学を目指す若者もいます。市の青少年スポーツ所管が担当し、資金提供をしている「仕事の支援センター」が運営しています。公式歓迎会の席上で区長から市長に目録が贈呈されました(写真④)。
 アフガニスタンからの15歳のマーディ・アーマディ君は、「ドイツで第二のお母さんができた。大学進学を目指して勉強したい」と抱負を述べました。難民に対し寛大な心で接し、成長を支援するドイツの人々と大きな困難を乗り越えドイツに来た若者の新たなスタートを応援したいと思いました。
写真③ガラップミューレの中庭 写真④目録を手渡し区民の心を伝える区長
後方は若者たちが生活する寮

◆歴史を大切にしている、落ち着いたゆったりした町でした。            
 カイザースラウテルンには、ヨーロッパ最大規模の日本庭園があります。
2000年に文京区との親善を記念して開園。この庭園を守ってくださっているシュミットさんのお連れあいは西東京市出身のたまみさんという素敵な女性で、ご一家とも友好を深めました(写真⑤)。
 2006年サッカーワールドカップの会場になったとても美しい5万人収容の「フリッツ・ワルタースタジアム」(写真➅)、有名なサッカー選手の名前が付けられています。写真⑦はスタジアムからみたカイザースラウテルンの街並みです。
 滞在最終日には保険会社がドイツ各地で開催する5kmのマラソンが行われました。カイザースラウテルンではおよそ7,000人が参加。区長も参加で完走でした。ワインの入った手押し車を引き、乾杯しながら走る走者も(写真⑧)。
 後方の建物は1846年に完成し屋内市場として使用された建物、現在はセレモニーホールとして演奏会や主要な行事に使われています。                      (田中和子)





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