田中和子の区議会レポート

 森鷗外記念館の指定管理者公募には6社の応募があり、これまでに資料台帳整備や記念館の設計を行った丹青社が選定されたことが総務区民委員会で報告された。丹青社は他自治体の実績もある事業者である。しかし、選定方法に疑問を感じざるを得ない。情報公開請求を取って調べると、審査項目の配点には調整率が設定されており、展示計画には6倍、経費削減には何と8倍(これまでにない高調整率)が設定されていた。区は、「金額ではなく、内容で事業者を選ぶ」としてきたので、この調整率には疑問を感じる。
 経費削減において、指定管理料を安く設定した丹青社とA社の差は16点であった。しかし、総合点では、丹青社と2位のA社の差はわずか3点。金額での大きな差がものをいった。
さらに驚いたことには、丹青社は森鷗外記念会会長を運営管理メンバーとしていた(報酬有り)。これまで区と連携をとってきた鷗外記念会(森鷗外顕彰事業と研究の促進を行う)と選定された指定管理者は協力体制をとることを、区は応募事業者に求めてきた。私は、選定にバイアスがかかった恐れがあること、公平性・透明性に欠けることを指摘した。なぜ、経費削減に8倍もの調整率を設定したのか、謎が解ける。
 

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