田中和子の委員会報告

総務区民委員会報告
 2018年度一般会計の当初予算は966億4,700万円でスタートしました。9月議会、2月議会での補正予算を受け、歳入・歳出ともに1,041億3,700万円になりました。安倍政権になってから補正予算でアメリカから武器を購入しています。これは本予算の膨らみをカモフラージュするための細工であり、補正予算は重要な意味を持ちます。文京区の2月補正は、その多くが減額補正で、毎年剰余金として積み立てられますが、これも問題です。

◆2018年9月議会で第1回の補正が行われました。
歳入として、前年度の繰越金32億円、特別会計(国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療)に当初繰り出したお金より12億円5,000万円が繰入金として、その他国庫支出金、都支出金などが一般財源に入り、50億円あまりの補正額になりました。
主な歳出は、基金に35億7,000万円(お財布代わりの財政調整基金に25億5,000万円、学校施設建設整備基金に10億円)を積み立て、保育園開設前準備と大阪北部地震でのブロック塀倒壊を受け、区有施設(12か所)、区立学校等(9か所)のブロック塀の改修にあてられます。
◆2019年2月議会で第2回の補正が行われました。
歳入は、特別区民税や都からの特別交付金の増加、前年度繰越金、基金を取り崩す予定が取り崩さなかった額15億6千万円が計上され24億6,000万円の補正額になりました。
歳出は、私立保育園運営費など保育関係経費が18億円追加されましたが、他は実績見込みによる減額補正(予算が使い切れなかった)が行われました。
◆2月補正での減額補正は、剰余金として積み立てられます。自治体の趣味は貯金ではありません。予算を的確に見積もり、区民のために有効に使うことを求めました。
2018年度予算は補正により、1,041億3,700万円になりました。

その他の総務区民員会報告事項
・19年度の組織改正:➀総務課に「内部統制担当」が置かれます。これは自治体で内部のリスクを洗い出す仕組みを構築するために担当を設けるものです。②幼児保育課に保育施設指導担当2名が置かれます。これは開設保育園の書類作成に関する助言巡回指導を行い、保育の質の向上を図るものです。
・旧元町小学校及び元町公園の保全・有効活用について:元町公園との一体的な活用について、公募による提案を募ります(現在公募中です)。西側・北側校舎(新築建替え)には湯島幼稚園を移転し認定こども園として整備、軽運動ができる多目的空間の整備、東側校舎(保全改修)には、歴史性を伝える空間や地域のコミュニティ向上に資する空間整備、保育所機能、屋上を軽運動に等に利用できるよう整備される予定です。

2019年度予算審査特別委員会報告
予算の概要・・・・・・一般会計当初予算は過去最大規模の1,022億7,600万円
◆歳入は人口増に伴う納税 義務者数の増加により特別区民税の増収、都からの特別区交付金の増収、子育て支援関連の国や都からの補助金等の増収、区の 基金の繰入(財政調整基金より53億7,000万円、学校施設建設 及び区民施設整備基金より62億400万円)を見込んでいます。
◆予算額の組織別構成割合を多い順にみると、子ども家庭 部21.5%、福祉部20.3%、教育局17.6%、都市計画部8.7%、土木 部5.2%と続きます。子ども家庭部の予算が初めて200億円を超し (220億円)、福祉部の予算(207億円)を上回りました。  
◆子ども家庭部の予算の中で、大きな割合を占める予算は、児童の保育に関する予算です。主要事業に保育所待機児童解消緊急対策が揚げられ、2019年度当初1008人の定員を確保する予定です。また、保育の質を保つために、子ども・子育て支援法に基づく指導検査・巡回指導の体制強化を行います。
◆その他の特徴的な事業は、
・子どもインフルエンザと麻疹、成人男性に対する風疹の抗体検査およびワクチン接種、65歳以上を対象に帯状疱疹ワクチン接種の助成が行われます。
・禁煙治療費助成(上限1万円)、町会・自治会の備蓄物資の充実(地域ごとに必要とされる資機材を支給)、AI(人工知能)の活用による業務改善、身寄りのない高齢者が、安心して住み慣れた地域で自分らしく暮らし、終末を迎えるまでの支援を行う「文京ユアストーリー ~あなたらしい人生の締めくくりを共に」がスタートします。

基金はしっかり目的をもって
●2019年度末の基金残額は、お財布代わりの財政調整基金が 173億5,400万円、学校施設建設整備基金が199億300万円、 区民施設整備基金が162億8,700万円、基金総額が672億円と 見込んでいます。
●当初予算では、歳出の増を支えるために基金の取り崩しを予定しますが、予定した額を全て取り崩すことはありません。因みに2018年度予算では、学校施設建設整備基金より34億9,500万円を取り崩す予定でしたが、実際の取り崩し額は22億4,000万円で、新たに63億1,200万円を積み立てました。 ●現在、小学校3校の改築工事に取り組んでいますが、要する建設費は 240億円を超します。さらには改築を要する学校が続きます。今後も学校施設建設整備基金に積み立ては続くでしょう。
●市民の広場・文京は、財政調整基金や学校施設建設整備基金等の特定目的基金は、区のさじ加減ではなく、中期的な使途や積立額の目標など を区民に明確に示すことを求めました。

市民の広場・文京の指摘や主な要望
➀液体ミルクの備蓄、配偶者暴力相談支援センターの設置、一人暮らしでも安心して終末を迎えるための支援、空き家の有効活用、保育所待機児童解消に向けた積極的な対策などは評価する。
 しかし、区政運営の土台となる財政における基金のあり方、国や都からの支出金や予算に対する収入済み額で生じた増収は、早期に補正を行い区民のために有効に使うこと。分担金の積算根拠を明確にし、周期を設定すること。実績検証が乏しい事業は廃止すること。
②要望として、保育所整備を積極的に進めること。障害児の福祉作業所への移動支援の利用を図ること。子ども応援サポート室に若者が生きやすい周知と体制つくりを行うこと、根津・千駄木エリアへの特別支援学級設置、
居住支援協議会とすまいる住宅登録事業を連携しながら、高齢者、障害者、ひとり親世帯の居住支援を行うこと。